氷上を走る男

Running on Ice

フィンランドのタンペレ近郊にあるカンガサラ市の中心部に、「おじいちゃんの湖」という意味の「ウッキヤルヴィ」という湖があります。ウッキヤルヴィ湖は、450メートル×150メートルの本当に小さな湖です。フィンランドでも珍しいこのような条件を実現できたのは、湖のサイズが小さいからだと思います。毎年、私たちはアイススケートに適した表面を得るために、雪のない澄んだ氷を望んでいます。今年は全く典型的ではありませんでした。雪のない長い秋のシーズンがありました。寒さと大雪がすぐには始まらなかったのです。そのため、この小さな湖は、何度か寒い夜を過ごした後、大きな湖よりも早く寒くなり、凍ってしまったのです。大きな湖にはまだ水があるのに、湖の氷は10cm以上の厚さになっていました。気温が再び暖かくなった数日前から、私たちはアイススケートをしていました。氷はまだ人が乗れるくらいの厚さでしたが、雨の後は数ミリの水がついていました。私たちの家のバルコニーからはちょうど良い角度で、まさに水面のように見えました。この日だけは最高の条件が揃っていました。このビデオの撮影は、他の日では不可能だったでしょう。ミカは陸上競技の経験があるので、ランニング用のスパイクを用意しました。スパイクがあれば路面は完璧に走れます。実際には、走るよりも歩く方が難しいくらいでした。
（フィンランド）